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咒(まじない)の脳科学
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著者中野 信子
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出版社
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発売日2025年03月06日頃
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商品説明文
なぜ、私たちは、周りの言葉にこんなに苦しんだりするのでしょう?人を息苦しくさせるーーSNSにあふれる呪いの言葉、病気にもしてしまう暗示。刷り込まれる負けグセ。脳を中毒にするーーイケニエを裁く快楽、罰を見たい本能や正義という快感。ウソつきの遺伝子がモテる。知りたくなかった現実ーー男のほうが見た目で出世、女はここまで見た目で損をする。脳に備わっていたルッキズム。私たち人間の社会は咒(まじない)でできていると言って過言ではないのです。なぜなら言葉が、意識的と無意識的とにかかわらず人間の行動パターンを大きく変えてしまう力があるから。人間関係や仕事、人生の幸不幸も、あなたを取り巻く社会の空気さえ。そして今SNSがひとりひとりを孤立させ、言葉はいっそう先鋭化しています。正義や快楽に中毒する脳そのものが、そもそも人間社会を息苦しくする装置です。本書の役割は、脳にかけられた咒がどのようなものかを知らせ、解放することにあります。【著者より】本書では、ネガティブなイメージだけを扱うのではなく、ポジティブな想念を含む言葉の力についても光を当てたいと考え、あえて「まじない」に「咒」という文字を使用することにした。私たちは物理世界に存在している生物ではあるが、認知という観点から見れば、言語の海の中に生きる存在である。私たちは、誰かの発する音声に左右され、他者が何気なく書いた言葉を目にして一喜一憂する。励まされて生きる活力を得ることもあれば、死を選ぼうという気持ちにさせられることもある。これらは言葉の力である。現代特有の現象などではなく、古来より洋の東西を問わず、言語を用いる技術に長けた者が、意図的にその力を運用してきた歴史がある。脳科学を中心とした知見をもとに、その力の一端を繙いていこうという本書の試みが、読者の向後に資することがあれば望外の喜びである。【本書の内容】序章 咒ー言葉の隠された力第1章 呪いー悪意の影響力第2章 快楽ー脳が制御できない中毒第3章 ルッキズムー例外なく脳は美醜に囚われる第4章 社会がかける咒ー安寧のための代償終章 咒がかなうとはどういうことか
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感想